最終更新日2022年5月20日

5歳以上の方全員がCOVID-19のワクチンを接種することができます。5歳から17歳の方はPfizerのワクチンのみの摂取が可能です。現時点で18歳以下の方向けに承認されているCOVID-19ワクチンはありません。
ワクチンの安全性と有効性
お子さんのCOVID-19ワクチン接種が完了すると:
- COVID-19に感染するリスクを下げられます。
- COVID-19に感染した場合、重症になる可能性が減らせます。
- 入院の可能性が低くなり、COVID-19による死亡のリスクも下げられます。
- COVID-19変異株の感染を予防できます。
- COVID-19の感染から守られる地域の人々の数が増えます-病気が広がるのを抑えることができます。
- 地域でのCOVID-19感染が抑えられ、対面での学習や活動の中止が少なくなります。

治験
5~11歳の子供
- 治験では、およそ3,100名の5~11歳の子供(英語のみ)が、PfizerのCOVID-19ワクチンを接種しました。治験では重大な副作用の例は見られませんでした、現在も治験は続いています。
- 5~11歳の子供のワクチン接種後の免疫反応は、16~25歳の若者の免疫反応と同じ程度でした。
- 5~11歳の子供のCOVID-19感染の予防について、ワクチンの接種によりおよそ91%の効果がみられました。
12~15歳の子供
- 2,260人の12~15歳の参加者(英語のみ)が、米国で行われているランダム形式のプラセボ対照治験に参加しました。
- 参加者のうち1,131人の若者がワクチン接種を受け、1,129人が生理食塩水のプラセボ注射を受けました。安全のため、2回目の接種以降、少なくとも2ヶ月間、半数以上の治験参加者を追跡しました。
ワクチン承認
Pfizerのワクチンは、Emergency Use Authorization(EUA、緊急使用許可)に従い、5~15歳の子供に接種可能です。また16歳以上への接種は完全に承認されています。
EUAにより、Food and Drug Administration (FDA、米国食品医薬品局)は緊急事態に際し正式な承認を行う前に製品の使用許可を与えることができます。緊急使用許可の目的は、データを長期にわたって分析する前に、命を救うことになるワクチンを人々に確実に接種できるようにすることです。EUAの場合であっても、治験データの徹底的な審査が必要なのは同じで、単にデータ分析の期間が短期であるというだけです。

FDAによって緊急使用が許可されたワクチンはさらにCenters for Disease Control and Prevention(CDC、アメリカ疾病管理予防センター)の一部であるAdvisory Committee on Immunization Practices(予防接種実施諮問委員会)(英語のみ)とWestern States Scientific Safety Review Workgroup(ウェスタンステイツ科学安全審査ワークグループ)による審査を受けます。
両親、保護者向けのよくある質問
- なぜ子供のCOVID-19ワクチン接種を検討すべきなのですか?
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パンデミックが始まってから、米国では1200万人以上の子どもたちがCOVID-19に感染しています。新しいCOVID-19変異株は、従来の株に比べて危険性がさらに高く、子どものCOVID-19による入院率もピークに達しています。
大人に比べ、たいてい子供のCOVID-19は軽症ですが、それでも重症となって、免疫障害を持っていたり、その他無防備な友人や家族に感染が広がる場合があります。
COVID-19に感染した子供は、「コロナ後遺症」または長引く症状が生じることがあります。その際よくある症状として、ブレーンフォグ(脳の霧)、疲労感、頭痛、めまい、息切れなどが挙げられます。ワクチン接種はお子さんの健康と安全を守る最良の方法です。
COVID-19に感染した子供は、多系統炎症症候群(MIS-C)(英語のみ)発症のリスクが高まる場合があります。MIS-Cとは、心臓、肺、腎臓、脳、皮膚、目、消化器などを含む体のさまざまな部位が炎症を引き起こす状態です。何が原因でMIS-Cを発症するのかはまだ分かっていませんが、MIS-Cになった多くの子供はCOVID-19に感染していたか、あるいは周囲にCOVID-19感染者がいました。MIS-Cは、時には死亡など深刻な状態になる場合がありますが、MIS-Cと診断されたほどんどの子供は治療を受けて良くなっています。
- 幼稚園から高校までの学校(K-12)に入学するのにワクチンは必要ですか?
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Department of Health(州保健局)ではなく、Washington State Board of Health(Washington州公衆衛生部)(英語)が、学校(K-12)に通う子供たちに予防接種を義務付ける権限を持っています(Revised Code of Washington(RCW、ワシントン法)28A.210.140)(英語)。現時点では、COVID-19ワクチンの接種を義務づけている学校あるいは保育サービスはありません。
- ワクチン接種は有料ですか?
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いいえ、お子さんへのワクチンは無料で提供されます。ワクチン自体の費用は連邦政府が全額負担します。
公的健康保険または民間の健康保険に加入している場合、ワクチン提供機関がワクチン接種料の払い戻しを受けるために保険会社に請求書を送る場合があります。保険に加入していない方の場合は、連邦政府がプログラムを適用してワクチン接種料をカバーします。
COVID-19のワクチンを受けることで、あなた自身が自己負担を強いられたり、ワクチン提供機関からワクチン接種料の請求書を受け取ることはありません。これは、民間保険、Apple Health (Medicaid)、Medicareに加入している方、または保険に加入していない方にも適用されます。
- 子供のCOVID-19ワクチン接種での一般的な副作用にはどのようなものがありますか?
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子供がCOVID-19に感染した場合の健康へのリスクは、ワクチンの副作用リスクよりもはるかに高いです。
他の予防接種と同様、このワクチンの最も一般的な副作用としては、腕の痛み、疲労感、頭痛、筋肉痛などがあります。通常これらの症状は、軽いものです。
治験では(英語のみ)、子供への副作用は1回目よりも2回目の接種後のほうが多く報告されました。副作用の程度は、一般的に軽~中程度くらいのレベルで、接種後2日以内に起こり、ほとんどの場合は1日か2日以内に消えました。
- Pfizerワクチンにはどのような成分が含まれていますか?
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Pfizerワクチンには、ワクチンの成分としてごく一般的なものが含まれています。ワクチンにはmRNAの有効成分の他に、脂質、塩分、糖分などの成分が含まれています。脂質、塩分、糖分といった成分は、有効成分を保護し体内での働きを助け、またワクチンの保管や輸送の際にワクチンを保護します。
Pfizerワクチンには、ヒトの細胞(胎児細胞を含む)、COVID-19ウイルス、ラテックス、保存料、その他動物副産物(豚由来の成分やゼラチンなど)は含まれて いません。ワクチンは卵内で育成されたものではなく、卵由来の成分も含まれていません 。
成分の詳細については、Q&A:Children's Hospital of Philadelphia(フィラデルフィア子供病院)のウェブページ(英語のみ)をご覧ください。
- うちの子供はどのブランドのCOVID-19ワクチンを受けることができますか?
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Pfizer-BioNTech (Pfizer)のCOVID-19ワクチンだけが、5~17歳の子供を対象としたワクチンとして承認されています。現時点では18歳未満の子どもへのCOVID-19ワクチンで、他に承認されているものはありません。
- うちの子供にブースター接種は必要ですか?
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現在、ブースター接種の推奨年齢は5歳以上となっています。17歳以下は、Pfizerワクチンのブースター接種のみ受けられます.
- 我が家の場合、子どもの接種は何回必要ですか?
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子どもは全員、少なくとも2回のワクチン接種を受けるよう推奨されています。その時の状況によって、さらに追加の接種が推奨される場合があります。
- 5~11歳の子どもは、小児用の分量のワクチンを接種します。これは青年、成人用のワクチンとは異なる分量です。
- 12~17歳の子どもは、青年/成人用の分量のワクチン接種を受けることになります。
中等度または重度の免疫不全の5歳以上の子供は、2回目の注射の28日後に追加の一次投与を受ける必要があり、5歳以上の子供は追加免疫投与を受ける必要があります。将来的には、他のグループの人々に追加の用量が推奨される可能性があります。
免疫不全状態の方については、Centers for Disease Control and Prevention(CDC、疾病管理予防センター)のガイドラインを確認されるか、DOHのウェブサイトをご覧ください。
- ワクチンについて質問があるときは誰と話せばいいですか?
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お子様を診ている小児科医または信頼できる医療機関、地域の医療関係者に話をしてみてください。またはwww.CovidVaccineWA.orgのウェブサイトにある情報を読んでください。
- 5~11歳用のワクチンは12歳以上用と同じワクチンですか?
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5~11歳用のPfizer-BioNTechワクチンは、ワクチンの成分は同じですが、分量が少なめで1/3の量となっています。
大人や青年向けの現在のワクチンは、5~11歳の子供に接種してはいけません。
- うちの子供はどこでワクチン接種が受けられますか?
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Washington州では、18歳までの子どもや若者は、推奨されている全てのワクチンを無料で受けられます。お子さんの通っている小児科医またはかかりつけ医に、COVID-19ワクチンの接種ができるかお尋ねください。
かかりつけの医療機関がないご家庭は、Help Me Grow WA Hotlineの1-800-322-2588へのお電話、または、ParentHelp123.org(英語またはスペイン語のみ)のサイトで、ワクチン接種ができる医療機関、クリニック、またはその他の健康リソース情報を得ることができます。このサービスは無料です。言語サポートもご利用いただけます。
またVaccineLocator.doh.wa.govでは、フィルター機能を使って、お近くで小児用ワクチンを接種できる場所をリストから探すことができます。
- うちの子供がインフルエンザなどの予防接種を受けるときに、COVID-19ワクチンを接種させることはできますか?
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はい。現在は、子供が他の予防接種を受けるのと同じ時点でCOVID-19ワクチン接種を受けることができるようになりました。
お子さんの通学に義務付けられているワクチン(英語のみ)やその他の推奨ワクチンを、COVID-19ワクチンの接種から時間を空けて予約する必要はありません。COVID-19ワクチン接種の予約は、お子さんに必要なすべての推奨ワクチンのうち、受けていないものを接種できる機会でもあります。
- COVID-19ワクチンの接種は、子供が保育サービスやデイキャンプに行くために必要ですか?
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Washington State Board of Health(英語のみ)が学校や保育サービスに通うために必要なワクチンを決定します。現時点では、COVID-19ワクチンの接種が必要な学校あるいは保育サービスはありません。
デイキャンプについては、キャンプを運営する団体に連絡して、参加するためにワクチン接種が必要かを尋ねてください。